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    Coffee Break<週刊「世界と日本」2251号より>

    爽風エッセイ

    夏の過ごし方・夏の思い出

    〜あの平和な夏の日常はいつ戻るのか?〜

     

     

     

     

      

    ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構理事長

    小川 正人 

     まさにこの原稿を書いている今、日本は九州を中心に異常な豪雨に襲われ、大変な被害がでている。地球温暖化による気候の激変、コロナ禍、ロシアのウクライナ侵略、それを契機とした世界的なインフレ等、毎年毎年、様々な激変が起こる。

     かつては、夏といえば、待望の夏休みであり、海水浴、麦わら帽子、田んぼのカエル等、のどかにリフレッシュするイメージだったが、昨今の猛暑や異常気象の下では、何とか生き残るサバイバルの夏になってきた感がある。子供の頃の、あののどかな夏は、遥かな過去の事になってしまったようだ。

     最近、ある人に「もしあなたが全知全能の神だったら何をしたいですか?」と問われ、その時は、あまりに唐突な質問に答えられなかった。この原稿の依頼を頂いて、一つ答えが浮かんだ。もし私が全知全能の神になったら、人類=ホモサピエンスのDNAに手を加えたい。人類は、地球上でのあらゆる生物との生存競争に勝ち、あっという間に生態系のトップに君臨した。今では、田んぼのカエルも激減し人類以外の生物は、殆どが絶滅危惧種と言っていい。

     人類の強さの源は、武器を使う事はもちろんだが、集団の為には、個の犠牲は厭わないという組織的な戦いのあり方にある。アダム・スミスやマックス・ウエーバーが喝破した、分業制やピラミッド型官僚組織を人類は編み出し、鉄の規律で敵と戦い始めた。その結果、マンモスやサーベルタイガー等あらゆる大型の獣を倒し、同じ人類のネアンデルタール人なども駆逐したのだった。ネアンデルタール人は、頭も良く、体も大きかったが、家族単位で暮らし、徒党を組まなかったため滅ぼされたとも言われている。さらに人類は生態系の頂点に立っただけで満足せず、今度は、人類同士で、果てしなく戦い続け、現在もまだ戦っている。特にプーチンのような好戦的な人物が組織の頂点に立ち戦いの指令を発すると人類は、戦うマシーンとなり、わき目もふらずに敵に向かっていくようにも見える。このようなとても息苦しい専制国家的なあり方は、国家だけでなく、会社や学校のクラブ活動などにも日常的に見られる。こんな人類に、今むしろ必要なのは、愛や自由の尊重と言うネアンデルタール人的なDNAではないだろうか?

     DNAを変えずとも人類には様々な可能性がある。いわゆるZ世代と言われるインターネットやSNSネイティブの世代は、言葉を使うようにSNSを使い、誰の情報よりもSNSからのパーソントゥパーソンの情報を信じる。ロシアにあっても年配者は、政権のプロパガンダを信じ込む傾向があるが、若者は、SNS等で情報を得ているため、政府の言っていることを全く信用していないそうである。

     また、パワハラ等のハラスメントには敏感で、SNSを駆使して対抗する。パワハラを行った上司は、自分では気づかぬうちにSNSで包囲され、孤立していたりする。SNSは、弱者の武器となりうる。いつかこの世代がSNSを駆使して平和な世界を実現して欲しい。そして人類が、真に挑戦しなければ行けないはずの地球上での人類のサステナブルな生存に挑戦し、地球環境の破壊をやめてのどかな夏の日常を取り戻してほしい。

     

    昭恵夫人との思いで

     

     

     

     

     

     

     

    NPO銀座ミツバチプロジェクト副理事長

    田中 淳夫 

     それは突然の始まりでした。ある知人から、養蜂に興味ある方を紹介したいので急ぎ会わせたいと連絡を受け、お越しになられたのが安倍昭恵氏(当時首相夫人)でした。なぜ養蜂に興味を持ったのか伺うと、米国に夫妻で訪問時、オバマ大統領のミシェル夫人がホワイトハウスのキッチンガーデンでミツバチを飼っていたそうです。それを見て、出来ればご自身も飼いたいとの事。公邸なので在来種の日本ミツバチを希望されてしばらく絶句しました。

     西洋ミツバチは巣箱で飼いやすく蜂蜜も採れる技術が確立しています。一方日本ミツバチは野生の生き物で扱いが慎重かつ蜂蜜がそれほど採れません。しかし、これは逆に環境指標のミツバチが都会でも受粉媒介する大切な生き物としてメッセージ発信できると思い引き受けることにしました。

     2015年7月巣箱で飼える状態にした群れを中庭に設置して公邸での養蜂が始まりました。

     「蜜蜂を飼ったら花を植えましょう」とお伝えして、出来れば被災地福島の菜の花を提案したら是非やりましょうとなって、植える当日は福島市から市長や土湯温泉女将さん会などたくさんの方々が参加しての賑やかに苗植え会を開催。この縁を活かして今度は実際に福島市へ行って酒米を育てて山口県でお酒を造るプロジェクトを提案してみました。震災で痛手を受けた福島が良くなることはすべてやりましょうと協力を約束して頂き、山陽小野田市の永山酒造をご紹介いただきました。2016年5月、銀ぱちのみならず、昭恵夫人と山口出身者の長州友の会、福島市長はじめ地元荒井協議会、土湯温泉女将さん会、西信中学校の生徒たちと100人近くで田植えが始まりました。日ごろ静かな田園がとても賑やかな交流の場に変身。こうして毎年田植え稲刈りと年2回福島市へ集まることになりました。そして冬には逆に福島市の皆さんが山口県永山酒造へ仕込みのお手伝いに出かけることが恒例となりました。こうして春先に醸し出された純米吟醸は、「精一杯」と名付けられ、福島、銀座、山口で同時に販売となりました。おりしも戊辰戦争から150年、仲直りは出来なくても銀座を介して福島と山口が仲良くお酒を造るプロジェクトが始まったのです。知り合いを頼んで鹿児島のホテルでも新年会に使って頂きました。そう、薩摩や土佐にも飲んでいただこうと考えました。

     2022年5月コロナ禍明けて久しぶりに田植えが出来ました。昭恵夫人と長州友の会の皆さんが大勢駆けつけてくれました。次は秋の稲刈りと日程まで決めたのですが、この2カ月後の7月、安倍元首相が遊説中に凶弾に倒れました。とても悲しく慚愧に耐えません。

     しかし、私たちは夫人の福島に対する想いに感謝しながら粛々とお酒造りの交流は進めています。いつかまた昭恵夫人と福島で泥だらけになりながら賑やかな農作業が出来たらと願いつつ稲穂の実りを待っています。

     ところで、5年に及んだ公邸での養蜂は、突然安倍首相の退陣で巣箱を移動することになり、広尾にある養護施設屋上に移りました。この施設は、戊辰戦争で出た多くの孤児を救うために当時渋沢栄一翁たちが尽力して設立した施設です。蜜蜂たちは有栖川公園やまちの樹々を静かに受粉してくれています。

     

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