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    Coffee Break<週刊「世界と日本」2298号より>

    爽風エッセイ

    銀ぱちツアーの醍醐味

     

     

     

     

     

     

     

     

    NPO銀座ミツバチプロジェクト副理事長

    田中 淳夫 

     今年銀座ミツバチは、設立から20周年を迎えることが出来ました。収穫量も昨年2・7トンと国内生産量の0・1%を超える事が出来ました。

     更に「銀座はちみつ」が、特許庁から地域団体商標を取得出来て銀座での地産地消が認められたと喜んでいます。

     一方で、蜂蜜を採るばかりでなくビーガーデンと称する屋上緑化事業も進め、地方の苗や樹を植えて都市間交流を進めて来ました。

     こうしたご縁から、年間通して様々な地域へ“銀ぱちツアー”として多くの会員と旅に出かけます。その一つが、震災前から交流が続く福島市です。

     

     福島市で酒米を作る田植え稲刈りツアーは10年目を迎えました。この企画は安倍元首相の昭恵夫人に協力を頂いたことが切っ掛けで、山口県の長州友の会の皆さんも参加します。

     正月明けの1月には、今度は福島の皆さんが銀ぱちメンバーと山口県山陽小野田市の永山酒造へ仕込みに出かけます。こうしてお酒を造る目的から銀ぱちを介して多くの人々が行き来することになりました。

     6年目から地元福島市立西信中学校の生徒たちも参加するようになりましたが、何と昨年から6次産業化を学ぶ授業の一環として西信中学生自ら酒米を作りオリジナルラベルの純米吟醸酒が誕生してしまいました。地元スーパーで販売したところ2時間で60本完売。

     翌週には市の教育委員会で報告したことが地元紙で話題となりました。現在、福島市内の小売酒販組合のみならず松屋銀座本店と銀座ミツバチオンラインショップでも販売中です。

     

     2つ目は、やはりお酒に絡みますが、都内の様々な屋上で芋を育て銀座芋人と称する芋焼酎を作るプロジェクトも10年を超えて来ました。

     今では札幌、名古屋、宝塚、下関とご当地芋人が広がり、昨年から千葉県の上総、福井県の鯖江とまだまだ仲間が増えています。

     皆さんとサツマイモを育てるこのプロジェクトが、今では地域つくりのツールになって来ました。育てた芋は、福岡県豊前市の後藤酒造へ送り焼酎に醸す事で、芋人仲間は後藤酒造へ年に1回集まるツアーが始まりました。

     縁がなかった地域が、例えば都市住民のつながりを目的に、ソーラーシェアリング下での価値創造、耕作放棄地対策等々それぞれの地域の課題を向き合って芋を育てている事を知り、お互いが大切な仲間たちのネットワークに育ちました。

     こうなると今度はそれぞれがお互いの芋人仲間を訪ねる機運が出てきます。こうして自由自在な関係が全国規模で広がります。今では芋人に参加する大学ゼミが、この芋人に集まる方々を調査研究したいと動き出しました。

     日本酒造りや芋焼酎造りは、当初思い付きで始めた大人の遊びでしたが、10年も続くとまったく思いもよらない展開を見せて来るから不思議です。

     

     私は、毎月様々な地域を訪ねますが、飛行機や新幹線で1~2時間出かけると全く別世界へ誘ってくれます。そこでは人口減少や高齢化で集落の維持が出来ない、主要な産業である農業が危機的な状況を迎えている事などを学びます。

     こうした課題を目の当たりにして、銀座へ戻ると真逆の課題に向き合います。銀座の通りはインバウンドで歩けないくらいの大混雑。ここ中央区はオリンピック後に出来た晴海の選手村後に1万人が新しく住み始め、小中学校はどこも定員ギリギリとなりました。

     行政としてはこれ以上人口を増やさない政策に変更すると聞きます。更にここに来て、築地市場跡地の再開発では、3000室のホテル群、国際会議場、ボールパーク等々ビックプロジェクトが目白押しです。完成後は一日5万人以上が築地と銀座を行き交うことでしょう。

     銀座もローカルと考えると、地方の限界集落と顔の見える関係でつながることで新しい社会的課題が解決できるかもしれないと考えるようになりました。

     この夏、皆さん様々な旅の計画を考えている事と思います。少し暑さを我慢して、こんな視点でまちを歩いてみると、新しい発見やアイデアが浮かのでは!面白い企画を思いついたら、是非銀ぱちへ相談してみて下さい。

     

     

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