サブメニュー

    ●週刊「世界と日本」コラム

    外部各種イベント・セミナー情報

    • 皆様からの情報もお待ちしております

    お役立ちリンク集

    • お役立ちサイトをご紹介します

    Coffee Break

    • 政治からちょっと離れた時間をお届けできればと思いご紹介します

    東京懇談会録

    • ※会員の方向けのページです

    ●時局への発言ほか

    明治維新150年チャンネル

    • 2018年、平成30年は明治維新からちょうど150年。
    • お知らせ

      ●会員専用コンテンツの閲覧について
      法人会員及び個人会員、週刊・月刊「世界と日本」購読者の方で、パスワードをお忘れの方はその旨をメールにてご連絡ください。その際に契約内容が分かる内容を明記ください。折り返し、小社で確認後メールにてご連絡します。

      パスワードお問い合わせ先

      tokyo@naigainews.jp

    創業三十五周年記念懇談会 祝辞

    内閣総理大臣・安倍晋三氏

    「戦後レジーム脱却」に全力注ぐ


     私の祖父(岸信介元首相)そして父(安倍晋太郎元外相)も、この会で話をさせてもらっている。父は政治家生活約30年で5回、私は14年で父と同じ5回目、父に並んだと。
     6月6日から8日までサミットが開催された。最大の課題は気候変動問題だったが、それに先立ち日本は「美しい星50」という提案を発表した。ポイントの第1点は、京都議定書で約束した目標を必ず達成することだ。このためには国民運動が大切だ。一人が1日1キログラムCO2を減らすと必ずこの目標は達成できる。シャワーを1分間短くする。夜テレビのコンセントを抜く。主電源を切る。こうした積み重ねが結果として目標達成になる。
     2番目のポイントは、主要な排出国が参加する実効性のある枠組みを作っていくことだ。ポスト京都は、排出国1位のアメリカ、2位の中国、5位のインドなどの国々が参加する枠組みをつくっていく。
     3番目は2050年までに現状よりも50%減らす目標をつくることだ。
     私はこの提案を引っさげてサミットに乗り込んだ。米国はなかなか賛成できない。かなり激しい応酬があった。そこで私は、今の違いを強調するよりも、お互い共有する共通認識を強調すべきだという話をした。そして中身については、あとで詰めていこうということになった。
     地元ドイツの新聞やCNNTVでは、私の発言を評価してくれたが、日本のマスコミはなかなか難しいところがある。日本は来年の洞爺湖サミットに向けて、貴任とリーダーシップをもって、この新しい枠組みづくりを引っ張っていかねばならない。
     新しい枠組みづくりについては、途上国にとって参加しやすい柔軟性、多様性のある仕組みにしていく。そして経済成長・経済と環境保全、地球温暖化防止が両立すること。そのカギは省エネ技術、環境技術だ。そうした技術を取り入れていこうという新興国、途上国については、新しい資金メカニズムで応援していきたい。
     日本の国会で問題になった年金問題。これは解決しなければならない課題だ。私は「戦後レジームからの脱却」といっている。この問題も、長年にわたる悪しき労働慣行がまかり通っていた。親方日の丸的な、上から下を見るような気持ちが、社会保険庁にあったのは事実だと。そうしたことも合めてゴミを一掃しなければいけない。
     この問題は私に一番大きな責任がある。国民に不安を与えていることは本当に申し訳なく思っている。最後の一人に至るまで、完全にチェックをしなければいけない。そしてすべてしっかりと支払いをしていく。この原則で解決していく決意である。
     さらには公務員制度の改革がある。社保庁長官がずっと天下りしていた。渡り鳥のように渡っていた。そのことに厳しい指摘がある。これをすべて変えていくための法律が公務員制度の改革法案だ。あっせんはすべて禁止される。厳しい公益性、罰則付きだ。そして、公務員の世界が実力主義、実績主義に変わっていくわけだ。新しい時代、グローバル化にふさわしい役所の行政の仕組みに変わっていくことも申し上げておきたい。
     このためにも社保庁の改革は当然だが、元となる公務員の制度改革も必ず実行していく覚悟である。この重要法案は必ず成立させなければならない。こういう気持ちで臨んでいる。
     私はきょう父の出席回数に並んだが、これからさらに記録を伸ばしていきたい。今後、内外ニュースのさらなるご発展を祈念してご挨拶とさせていただきたい。おめでとうございました。(拍手)
    (週刊「世界と日本」1766号 2面より)

    【AD】

    国際高専がわかる!ICTサイト
    徳川ミュージアム
    ホテルグランドヒル市ヶ谷
    沖縄カヌチャリゾート
    大阪新阪急ホテル
    富山電気ビルデイング
    ことのは
    全日本教職員連盟
    新情報センター
    さくら舎
    銀座フェニックスプラザ
    ミーティングインフォメーションセンター