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一味清風

 米朝直接交渉で、北朝鮮の核・ミサイル放棄の見返りに、米国は北の体制を保証するという。その保証とは、金正恩体制を軍事的に崩壊させないという意味に過ぎないのでは
▼北は国連の調査でも、人権抑圧では世界最悪だ。過去半世紀で数十万の国民を餓死させ、反体制派の処刑は日常的。約12万の政治犯も監禁中という。日本など各国の拉致被害者も多い
▼この体制の永続と、各国との友好による繁栄が両立するはずはなかろう。自由と民主主義を国是とする米国が、北のこんな現状維持に協力するのか
▼国を開けば国民は必ず自由を求め、政権への不満を募らせる。北指導者にそんな筋書が読めないはずはなく、米朝交渉も擬態という見方が強い
▼金正恩は米の武力攻撃の阻止で急場をしのぎ、トランプは将来の再選を視野に、核放棄を約束させた実績を誇示する。こんな曲者(くせもの)たちに、拉致問題ですぐに成果を求められる安倍外交は大変だ。
(宮本 倫好)週刊「世界と日本」第2129号

 

 天皇の「退位」を巡る有識者会議では、ご譲位と、それを実現するために法制度をどうするかが主に議論された
▼ところで、それとは別に、「天皇」をめぐる日本史には依然として答えられていない大きな問いがある
▼この問いとは、「天皇の力が弱くなり滅びそうになった時もあったにもかかわらず、滅びなかったのはなぜか」という問いである。その「時」とは平安末、鎌倉初期、南北朝の動乱期他である
▼歴史学者網野善彦は『無縁・公界・楽』で同じような問いを発している。また、松本清張は「神格天皇の孤独」(『文藝春秋』)の中で、「平清盛でも、源頼朝でも、北条、足利、徳川氏でも、なろうと欲すればいつでも天皇になれた。どうして実力者は天皇にならなかったのか。歴史家は説明してくれない」と述べている
▼「天皇がなぜ続いたのか」。法制度の議論も良いが、この問いを探る方法と研究の深化を願ってやまない。
(千葉 榮爾)週刊「世界と日本」第2128号

 

 「デストピア」はユートピアの反対語。この地獄を描いた小説としては、英国のジョージ・オーエルが第二次大戦末期に書いた『動物農場』が有名で、今その普遍性が論議されている
▼オーエルはスターリン時代を風刺し、予言通りソ連は崩壊した。ソ連も中国も労働者のユートピアを目指したが、スターリンも毛沢東も絶対権力掌握のため、反対者を根こそぎ粛清し、実現したのは正反対のデストピアだった
▼『動物農場』では血の抗争を繰り返す2頭のブタが、スターリンによるトロツキーの粛清を示す。トロツキーはメキシコで刺客に殺された
▼ロシアも中国もその後、新指導者の下で再生するが、プーチン大統領も習近平主席もほぼ絶対権力を確立した。大虐殺こそないが、政敵を許さない体質は変わらない
▼後発の北朝鮮はデストピアそのもので、金正恩委員長は肉親まで粛清した。この独裁者とトランプ米大統領はどこまで話し合えるか。
(宮本 倫好)週刊「世界と日本」第2127号

 

 「全てを疑え」は「全てを知る」ための手順だとされる。だが「全てを知った」ところで、それが何なのか
▼第一「全てを知る」「何でも見てやろう」は幼児の考えであって、人はついに全てを知るわけにはいかないと、やがては納得するのだが、その時それをそうと素直に認めるには、知的誠意を要するので、なかなか難しい
▼多くは、幼児の思想の上にあぐらをかき、その怯懦(きょうだ)な精神をまるで勇心でもあるかのように見せかけることで自分をごまかす。いや、自分をごまかすためには、まず衆を頼んで他人の目をごまかさねばならないと心得るのである
▼だが、「物知りは物知りというだけのことで、生活とはあまり関係がないということ」を認める時が成熟と共にやってくる
▼「生活」とは「いのち」のことなのであったと了解すれば、「いのち」にとって「物知り」がいかほどのものでもないことが見えてくる
▼「知」の見極めは難しい。
(千葉 榮爾)週刊「世界と日本」第2126号

 

 「シンゾウ、680億ドルの対日赤字は何とかせい」と、先の日米首脳会談で安倍首相は迫られた。トランプ米大統領は移り気で激発型。牛肉と車では引かなかった
▼「日本の700億ドルの対米投資で米は黒字」と説明しても、首を横に。牛肉はTPPの発効で、豪州がさらに有利になる。「だから米もTPPに」という日本の主張は届かず、大統領は二国間交渉にこだわる
▼車も厳しい。対日輸出は微々たるものなのに、日本で主流の小型車は作らない。それを「安全基準が厳し過ぎ、流通組織が複雑すぎて非公正」とくる
▼公正の基準は米国製。1990年代の日本たたきを想起したが、トランプの世界観は当時のまま。その頃「戦後米国の対日三大失敗」なるものを耳にした
▼安保の片務的引き受け、財閥解体不徹底による企業の系列化存続、米市場の一方的な対日解放、だという。対日観は根が深く、こちらもタフに対応するしかない。
(宮本 倫好)週刊「世界と日本」第2125号

 

 「証人喚問」なるものは何だったのか。茶番劇だとの声があるが、そうなのだろう。しかし、「喚問」に期待するものは何もなかったのだが、何か哀しい
▼質問する者の言葉も、答える言葉も、政治家、官僚の言葉の違いはあるにせよ、両者とも「軽い」。政治家の気負いに基づく正義感から発せられる言葉の軽さは常のことだから、ここでは問わない
▼問題なのは、「官」として在る者のたたずまいである。このことを思う時、浮かぶのは、佐藤一斎の次の言葉だ。「敬忠、寛厚(かんこう)、信義(しんこう)、公平、廉清(れんせい)、謙抑(けんよく)の六事十二字は、官に居る者の宜しく守るべき所なり」
▼政治家と官僚の関係を思う時、吉田松陰の次の言葉も想う。「世に材なきを憂えず、その材を用いざるを憂う」
▼明治天皇は、詠われておられる。「世の中の人のかゞみとなる人の おほくいでなむ わが日の本に」と。充分に心したい。
(千葉 榮爾)週刊「世界と日本」第2124号

 

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