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一味清風

 「シンゾウ、680億ドルの対日赤字は何とかせい」と、先の日米首脳会談で安倍首相は迫られた。トランプ米大統領は移り気で激発型。牛肉と車では引かなかった
▼「日本の700億ドルの対米投資で米は黒字」と説明しても、首を横に。牛肉はTPPの発効で、豪州がさらに有利になる。「だから米もTPPに」という日本の主張は届かず、大統領は二国間交渉にこだわる
▼車も厳しい。対日輸出は微々たるものなのに、日本で主流の小型車は作らない。それを「安全基準が厳し過ぎ、流通組織が複雑すぎて非公正」とくる
▼公正の基準は米国製。1990年代の日本たたきを想起したが、トランプの世界観は当時のまま。その頃「戦後米国の対日三大失敗」なるものを耳にした
▼安保の片務的引き受け、財閥解体不徹底による企業の系列化存続、米市場の一方的な対日解放、だという。対日観は根が深く、こちらもタフに対応するしかない。
(宮本 倫好)週刊「世界と日本」第2125号

 

 「証人喚問」なるものは何だったのか。茶番劇だとの声があるが、そうなのだろう。しかし、「喚問」に期待するものは何もなかったのだが、何か哀しい
▼質問する者の言葉も、答える言葉も、政治家、官僚の言葉の違いはあるにせよ、両者とも「軽い」。政治家の気負いに基づく正義感から発せられる言葉の軽さは常のことだから、ここでは問わない
▼問題なのは、「官」として在る者のたたずまいである。このことを思う時、浮かぶのは、佐藤一斎の次の言葉だ。「敬忠、寛厚(かんこう)、信義(しんこう)、公平、廉清(れんせい)、謙抑(けんよく)の六事十二字は、官に居る者の宜しく守るべき所なり」
▼政治家と官僚の関係を思う時、吉田松陰の次の言葉も想う。「世に材なきを憂えず、その材を用いざるを憂う」
▼明治天皇は、詠われておられる。「世の中の人のかゞみとなる人の おほくいでなむ わが日の本に」と。充分に心したい。
(千葉 榮爾)週刊「世界と日本」第2124号

 

 世界を手玉に取る30代前半の金正恩委員長。そのデップリ姿に、思わず「お主、若いのにやるのう」と感嘆する
▼人民も満足に食わせられない小国の指導者が核を武器に、世界一の軍事・経済大国の米国と対等に渡り合おうというのだから、その戦略は見事なものだ
▼米の制裁強化で瀬取りの摘発など、密輸の抜け穴封じが効き始めているという。それが北の平和攻勢の背景という面は確かにありそうだ
▼プーチン露大統領は大勝で4選を実現し、終身独裁への道を開いた。中国の習近平主席も、全人代で独裁体制を確立した。これに北が小なりとはいえ、核独裁国として新たな波乱要因を加えるアジア。日本の唯一の同盟国米国が、トランプという視界不透明な指導者を持つだけに、先行き不安だ
▼こんな情勢で安倍首相の最大関心事は秋の総裁選だ。森友問題で足元が揺らぐ首相は、米北直接交渉で置いてけぼりを食わなければいいのだが。
(宮本 倫好)週刊「世界と日本」第2123号

 

 ソ連「社会主義」の崩壊以降、イデオロギー終焉ということが言われて久しい。そして、このことは、世の中の座標軸の喪失を導いた
▼確かに、人間を軸に考える思想が問われ、その結果、新興宗教ブームが生じ、同時に「グローバル」な視点ということが強調され今日に至っている
▼話は飛ぶが、「新大陸発見」という言い方がある。これは、西欧側から言う「発見」なのであって、インディオたちは白人に「発見」されるために先住していたわけではない。独立の生計を営み、独自の世界を形成していたのだ
▼たまたまその後、西欧主流の世界史になったので、白人でない私たちまでが「発見」の方に教育されてしまっただけである
▼そんな「統一的」世界史ではなくて、個々のいわば「地方史」を学び直していくと、世界の価値は、あちこちで多彩であることが見えてくる
▼こう考えると、そう簡単に「グローバル」という言葉は使えない。
(千葉 榮爾)週刊「世界と日本」第2122号

 

 平昌五輪とパラリンピックが終わると、小康の朝鮮半島情勢は今後どう動くか。表面はにこやかに、机の下では蹴飛ばし合いながら、という分断国家の不条理も垣間見せつつ、北朝鮮は五輪を利用して南北協調を巧みに演出した
▼その間も核ミサイル開発は加速させていたのだから、北には失うところは何もなかったはずだ
▼そこで先ず先送りしていた米韓軍事演習は、今後どんな展開になるか。北と米国双方にいい顔をしていた韓国が、絶対反対の北に対し、重大な決断を迫られる
▼米は制裁の強化に乗り出し、瀬取りの摘発など密輸の抜け穴封じが北にはじんわり効き始めているらしい
▼毛沢東、スターリンによる政敵大量粛清の伝統を持つ中ロ両国は、今国内の体制強化に成功しつつある。編集者の唐亜明(タン ヤミン)氏によると、先に叔父も義兄も粛清した北の最高指導者・金正恩は、スターリン体制確立を模しているという
▼北の地獄はこれからだ。
(宮本 倫好)週刊「世界と日本」第2121号

 

 評論家江藤淳氏が自死した際、その追悼で西部邁氏は「岩山に住まうある種の雄山羊は年老いてボス争いに敗れた時、三日三晩、飲まず食わずで岩頭に佇立し、そして自ら転落して死んでいくという。私はそれが人間の男の死における一つの理想型だと考え、江藤氏の死もそれに当たる」と語った
▼そう語った西部氏が自裁した
▼この西部氏の死を考える時、思想の表現とその人の人生を区別してもよいが、分離してはならないと考えるならば、かかる孤独な自裁は、氏の思想がまぎれもなく要請するところの死であったのだといえる
▼頽落(たいらく)の危険を絶えず身近に感じながら絶壁に沿って歩むしかない、というのが人の生の基本型だとするならば、その綱渡りを続ける能力を自らが失いつつある、失ってしまっていると判断した結果、氏は自死を選んでしまったのだ
▼その意味で、氏の死は、精神の次元でいえば自然な死に方だったのだ。
(千葉 榮爾)週刊「世界と日本」第2120号

 

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