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内外ニュース懇談会 講演要約

講演
野田政権が目指したもの―分厚い「中間層」復活の政治を

衆議院議員
前内閣総理大臣 野田 佳彦 氏

2014年11月に開催した東京懇談会で、『野田政権が目指したもの―分厚い「中間層」復活の政治を』と題し、2年前の党首討論から、直面する衆院選にも触れ、決意を語った。


 ちょうど2年前の2012年11月14日、党首討論をした。私が内閣総理大臣・民主党代表として、当時の自民党総裁の安倍(晋三)さんと、長い間の懸案であった定数削減を実現しようと、そのテーマを中心に討論を行った。

 この後、社会保障と税の一体改革で、国民の皆様にご負担をお願いする以上、まずは自らが身を切る覚悟を示すべきだ、という考えのもとで定数削減の努力をしてきたが、なかなか結果が出ていない。

 結果を出すには、与党のわれわれと、野党第一党であった自民党が合意をし、周りを説得すれば実現できる。こういう思いで党首討論をして、定数削減の約束をした。

 安倍さんは「やりましょう」と言い、それを受けて私は解散する約束を果たした。11月14日の党首討論の2日後、16日に解散した。それから2年がたった。

 来週、解散をするとのことだが、今年4月1日の消費税引き上げまでには定数削減を実現するということ、これは口約束ではなく、覚書も交わしている。見事な約束違反で、私は極めて残念だ。強い憤りを覚えている。


 東日本大震災が発生してからちょうど半年後、2011年の9月2日に私は内閣総理大臣に就任した。

 当然のことながら、やりたいことよりも、やらなければいけないこと、まさにそういう課題があった。震災の復興を急ぐこと。復興交付金、復興特区、復興庁だとか、復興を加速させる道具立てに取り組んだ。もう1つは原発事故との戦いだった。

 さらにデフレからの脱却、社会保障と税の一体改革、あるいは、外交案件では日米関係の立て直し、尖閣の国有化。国の内外に関わる課題で、大変困難な課題ばかりに直面した。

 さまざまな課題の対処にあたり、私が政権運営の方針として決めていたことが2つある。

 1つ目は、先送りをしないということ。

 総理に就任する2〜3カ月前に、英国経済誌『エコノミスト』が、欧州は中心国のドイツが、なかなか方向性を示せないし、EUをまとめない。一方、アメリカのオバマ大統領は指導力を発揮しないで、先送りをしていることを批判しており、先送りをする政治を「日本化」と言っていた。

 これには驚いた。国際社会はそうみているのだな、これはいかんなと思い、私が総理になった場合、目の前にある課題については、できるだけ自分の代で方向性を出していこうという決意を持った。


 もう1つは、分厚い中間層を復活させるということ。

 私は昭和32年生まれで、33年に東京タワーができ、39年に東京オリンピックが開催。そして昭和40年代へ。あのころは今に比べれば、まだはるかに貧しかったが、みんなが「今日より明日は良くなる」と頑張って築き上げたのが、「1億総中流」意識の時代だった。

 「1億総中流」―素晴らしいことだと私は思う。億単位の人口を擁する国で、みんなが中産階級に入ったと思える国、自由主義経済の国でありながら社会主義国が目指すようなことが実現できた。素晴らしい奇跡で、偉業だと思う。

 高度経済成長の時代だから、パイがどんどん大きくなることで成功したのだろうと思う。今は低成長の時代だが、もう1回、中間層を復活して分厚くしていく。そういう政治をしたいと思った。


 小泉内閣、そして第一次安倍内閣、福田政権、麻生政権と自民党の政権が続いたが、その流れの中で中間層が解体されていく過程が見えてきた。

 多くの国民が望んでいることは、格差拡大に歯止めをかけていくことだった。そういう背景の時に、民主党中心の政権が生まれたのだろうと私は思う。

 私は財務大臣を経験して総理大臣になった。3年3カ月の間、予算編成に関わった。当然メリハリをつけねばならないが、「社会保障」、「地方」、そして「中小企業」と、張った部分が3つあった。

 その中で特に野田政権で、進めるべく考えたことが「社会保障と税の一体改革」、社会保障改革だった。

 将来の世代が弱者になる国に未来はない。その負担はオールジャパンで、今を生きる世代が分かち合う。そのための財源は、やはり基幹税の消費税というのが本質だった。


 解散は堂々と受けて戦うが、腑に落ちない。消費税を先送りするという決断は、景気が悪いことだ。景気が悪いから消費税の再増税を延期させてください、と国民に信を問う。

 もともと税金を上げてほしくないと、国民はみんな思っているわけだから、景気が悪いのに増税しろって誰が言いますか? それが何で、消費税が争点になるのか。

 本質は何か? 消費税を引き上げるかどうかではなくて、引き上げる環境をつくれなかった、アベノミクスの失敗こそが問われる総選挙ではないかと。

 そして、頑張っている人、困っている人の家計に、直接お金が届くような工夫をする余地が、まだあるのではないかと思っている。

 分厚い中間層の復活か。中間層が解体して生活保護がどんどん増え、こぼれ落ちていくか。スーパーリッチは増えるかもしれないが、だんだん二極分化になっていく国がいいのだろうか。

 私はその国の姿が問われる選挙になるのではないかと思う。

 今回の選挙での私の立場は、全国各地を回って、前回、定数削減を信じて散っていった同志たちが、1人でも多くこの永田町に戻ってきて、分厚い中間層を復活させるために、みんなで力を合せるような環境整備に、力を尽くしていきたいと考えている。

 

※全文は月刊『世界と日本』第1248号に収録されます。また、要約は週刊「世界と日本」2043号に掲載されます。

 

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